ドキュメンタリー映画『クリムゾン・キングの宮殿:キング・クリムゾン・アット50』パッケージ版発売情報

トビー・エイミス監督のドキュメンタリー映画『クリムゾン・キングの宮殿・キング・クリムゾン・アット50』のパッケージ版の発売が決定しました。

パッケージは2種類あり、ドキュメンタリー映画本編とミニ・ムービー、各種トレイラー等を収めたブルーレイ、DVDの2枚組のレギュラー・パッケージ(基本、ブルーレイとDVDは同内容で音声スペックが異なるとのこと)、もうひとつはディスク8枚組のデラックス・エディションでこちらはレギュラー・パッケージにくわえ、エクストラのブルーレイ、DVDが1枚づつ追加(この追加分もブルーレイとDVDは同内容で音声スペックが異なるとのこと)=ブルーレイ2枚、DVD2枚に加えサントラ盤CDが4枚という内容になっています。

整理しますと:
レギュラー・パッケージ:ブルーレイ1枚+DVD1枚=ディスク2枚組 『クリムゾン・キングの宮殿・キング・クリムゾン・アット50』ドキュメンタリー映画本編+ミニ・ムービー+各種トレイラー類

デラックス・エディション:ブルーレイ2枚、DVD2枚、CD4枚=ディスク8枚組。ブルーレイ1枚とDVD1枚はレギュラー・パッケージと共通。エクストラは以前の投稿でお知らせしたバンドの未公開ライヴ・パフォーマンス、驚くようなアウトテイク集、何時間もの未発表映像が収録されています。(収録マテリアルの価値に関しては皆様のご判断にお任せいたします) 

海外ではレギュラー・パッケージが11月11日、デラックス・エディションが12月2日となっています。(ちなみに僕がこの発売日を知らされたのは3日前、11月11日にレギュラー・パッケージが出るのであれば、作業とっくに始まってたでしょうにね)

というわけで、細かい内容説明に移ります。

ブルーレイ1(音声=DTS-HD MA 5.1)、DVD 1(音声=ドルビー・デジタル 5.1サラウンド):
メイン・コンテンツ:

トビー・エイミス監督ドキュメンタリー映画『クリムゾン・キングの宮殿・キング・クリムゾン・アット50』
追加コンテンツ:
CosmiKc F*Kc抜粋・編集版(約23分)=『クリムゾン・キングの宮殿・キング・クリムゾン・アット50』になる前のボツになったアーリー・ヴァージョンからの抜粋。
スターレス=クリムゾン最後のパフォーマンスとなっている2021年12月8日オーチャードホール公演におけるライヴ映像
オフィシャル・トレイラーおよびショート・フィルムズ 計4本
(追加コンテンツは音声スペック:LPCM24/48で収録)

ブルーレイ2(音声=DTS-HD MA 5.1)、DVD 1(音声=ドルビー・デジタル 5.1サラウンド):
コンテンツ1:
キング・クリムゾン – Tring: Live In Studio
収録曲=1. ラディカル・アクション組曲 2. レターズ 3. セイラーズ・テール 4. ケイデンスとカスケイド 5. 突破口 6. スターレス 7. ディシプリン
ドキュメンタリー映画が『CosmiKc F*Kc』と呼ばれていた2018年に映画制作のために行ったスタジオ・ライヴの映像。メンバーが円を描く形で配置されたパフォーマンス。音声はサラウンドの他にLPCM 24/48でも収録。ブルーレイ版ではオーディオ・オンリーの再生も選択可能(と説明にはあります)

コンテンツ2:キング・クリムゾン – Rock In Rio(コンプリート・パフォーマンス)
収録曲=1. ドラムジラ 2. ニューロティカ 3. レッド 4. クリムゾン・キングの宮殿 5. インディシプリン 6. エピタフ(墓碑銘) 7. 21世紀のスキッツォイド・マン
2019年に参加したブラジルでのフェスティバル参加時のライヴ映像。サラウンドの他ステレオ音声も選択可能。ブルーレイは24/96、DVDは24/48フォーマットでも再生できます。

コンテンツ3:ジェントルメン・オブ・ザ・ロード
ツアー中のバックステージ、移動風景を収めた約38分の短編映画です。

続きましてCD4枚にも及ぶサントラ盤収録曲です。
曲末尾の記号は 
*=未発表曲 
**=DGM LIVEで配信されているがCD化されていない音源
***=既発曲ですがミックス違いマスター違いで収録されている音源

CD1

  1. Introductory Bellscape – Live 06-07/11/18 *
  2. 21st Century Schizoid Man (edit) – mixed by Steven Wilson 2019
  3. Moonchild (including cadenzas) – Live in Philadelphia, 23/09/19 **
  4. Cat Food – from Cat Food EP Alt. mix by David Singleton
  5. Lizard: i Prince Rupert Awakes Recorded at Wessex Studios, 1970, Keith Tippett piano 
    ii Bolero iii Dawn Song iv Last Skirmish v Prince Rupertʼs Lament – Live in Rome 23/07/18 *
  6. The Letters – Live in the studio, Tring, 2018 *
  7. Sailorʼs Tale – Live in the studio, Tring, 2018 *
  8. Easy Money – Live in Oakland 05/09/19 **
  9. Larksʼ Tongues In Aspic Part Two (Fripp) – Alt. mix by Steven Wilson 2012

CD2

  1. Fracture – Live in the studio, Tring, 2018 *
  2. Fallen Angel – 2009 remaster by Robert Fripp & Simon Heyworth
  3. Discipline – Live in the studio, Tring, 2018 *
  4. Cadence And Cascade – Live in the studio, Tring, 2018 *
  5. The ConstruKction Of Light – Live In Nijmegen, 22/06/19 **
  6. Peace – Live in Vienna 01/12/16
  7. Matte Kudasai (alt. intro) Recorded at Island Studios, 1981
  8. The Mincer – Live in Zurich, 1973, completed at Air Studios, 1974
  9. A Scarcity Of Miracles – Live in Japan 2015
  10. Radical Action Suite – Live in the studio, Tring, 2018 *
    Radical Action I / Meltdown / Radical Action II / Level Five 
  11. Peace A Theme – mixed by Steven Wilson 2022 *

CD3

  1. Drumzilla – Live in Los Angeles 06/08/21 *
  2. Waiting Man – Live in Frejus 27/08/82
  3. Seizure – Live in San Francisco, 01/11/98
  4. The Talking Drum – Alt. mix by Steven Wilson 2012
  5. Indiscipline – Live in Del Ray Beach 23/07/21 **
  6. Exposure – Mixed by Steven Wilson 2021
  7. VROOOM – Live in Toronto 20/11/15
  8. Coda: Marine 475 -Live in London 01/07/96
  9. Darts – 2022 remaster by Marian Hafenstein at Possible Studios, Berlin **
  10. Requiem (Extended version) – mixed by Steven Wilson 2013

CD4

  1. Walk On: Rio – Live in Rio de Janeiro 06/10/19 *
  2. Larksʼ Tongues In Aspic Part One – Live in Stuttgart 16/06/19 ***
  3. Breathless – Live in Poland 2018
  4. One More Red Nightmare – Live in Sandy 03/08/21 ***
  5. Epitaph – Live in Rio de Janeiro 06/10/20 *
  6. Frame By Frame – Live in Nashville 27/09/19 ***
  7. Pictures Of A City – Live in Osaka 02/12/21 ***
  8. Red – Live in St. Augustine 24/07/21 ***
  9. The Court Of The Crimson King – Live in Rio de Janeiro 06/10/21 *
  10. Starless – Live in Tokyo 08/12/21 *

最後になりましたが日本盤発売情報です。
国内盤はレギュラー・パッケージ、デラックス・エディションともに2022年12月21日(2112じゃなくて1221・・・でも海外表記だと2112になるか・・・あ〜、先、行こう)発売を予定しています。WOWOWでの放映も先なのでどんな内容か伝えにくいのですが、ライヴ映像の合間にメンバー、関係者のコメント等が挿入されたようなものではなく映画本編喋りっぱなしの内容です。
かなり意味深な発言、長い語りの部分も多く、字幕なしでは日本のファンにはキツイ作りになっているというか、字幕の文字制限がある表示できちんと伝わるかも不安になってくる、かなりハードコアなドキュメンタリー映画になっています。
現状、インフォが出たばかりで追加コンテンツ部分のビューイング・コピーも昨日ようやく届いた状況なので明言はできませんが、日本盤は本編および『CosmiKc F*Kc抜粋・編集版』、ショート・フィルムズ部分は字幕付き、『ジェントルメン・オブ・ザ・ロード』も字幕付きにする予定ですが現在関係各社と見積もり金額を算出中です。
この時点でははっきりとお約束はできませんが、字幕のみでは理解しづらい点(文字制限を無視していれれば大先生の顔の上まで字幕が乗っかるシーンも出てくる可能性ありとご想像ください)も多々あるため、映画本編部分は全発言を訳したログ・ブックをつけたいと考えています。パッケージ製作費・ブルーレイ、DVDローカライズ費用・プレスコスト・楽曲使用料等どれをとっても海外より高額な国内制作盤。字幕を付けたら終わりではなく、より深くキング・クリムゾンの世界をその発言から理解していただけるようなパッケージにしたいと考えております。
CD4枚に関しては弊社の新譜の規定通りSHM-CDフォーマットを採用いたします。

日本盤ローカライズの進捗状況等はブログにて随時更新いたしますのでよろしくお願いいたします。